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pappa al pomodoro

夏はトマトがたくさんとれます。種類もたくさんあります。店でも常時3,4種類のトマトを使っています。
そしてトスカーナではあまったパンを再利用する料理がいくつかありますが、このパッパ アル ポモドーロはサンマルツァーノというトマトとパンとバジルと水をひにかけて煮たものです。
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ものすごくうまいというかんじではなく、なんていうのか、きっとイタリア人にとって懐かしい味なんだと思います。日本人でいうところのおかゆにいり卵をのせたような。。オットリーナはこれを作る時歌います。びばっばっばっばっばっばーぽぽぽぽっぽもどーろー~てかんじに。そしてぼくをちらっとみてウィンクをします。ちなみにイタリア人のウィンクは時に応じていろんな意味があるらしく、この場合たぶん、えへっ。といういみだと思われます。そしてこの歌をぼくはオットリーナが勝手に作って歌ってると思ってました。が、この歌、イタリア人で知らないひとはいません。 v
iva la pappa col pomodoro
という歌で、リタ パボーネというひとがうたってるのがとてもいい感じで、とてもチャーミングです。でもなんだろう、とても愉快なかんじなんだけど胸のあたりからこみあげてくるなにかがあったりします。ちなみにぼくは1950、60年代のジャズの雰囲気が大好きで大学生のころはひたすら聴いてました。ジャッキーマクリーンの骨太でやんちゃな感じ、音程はずれてるけどそんなことではなく気持ちがあればいいというところ。デクスターゴードンのどっしりとした音と朴訥に、でもいくときはいくみたいなところ。オスカーピーターソントリオの迫力感。まだたくさんあります。ぼくが惹かれるのは奏者の飾らない気持ちが音楽で泣けるくらい表れてるところです。リタパボーネも、これからずっと聴き続けたい歌手の一人です。
by slowfoodist2010 | 2010-08-17 07:39